伝統色&模様

ポジャギには韓国の伝統色である五方色(オバンセク)に基づいた色(赤青白黒黄)が多く使われています。
また、古くから縁起の良いとされている様々な模様にはそれぞれの意味や願いが込められています。
五方色
陰陽五行思想にもとづいた黄・青・白・赤・黒の5つの色のことをいい、韓国の伝統色として古くから冠婚葬祭や衣服、
食生活、建築など生活文化全般に浸透し、あらゆるものに取り入れられてきました。
その代表的な例として子供の健康な成長と福を願って着せるセクトンチョゴリ、ビビンパや九節板、丹青、
民画やチョガッポ、福チュモ二などがあります。
コウモリ
コウモリの漢字が中国語の発音で福と似ていたことから古くからコウモリの文様を描いて福を望んでいました。
幸せを象徴する動物として多産の意味があり、刺繍や陶磁器、家具、伝統装身具などで多く使われる吉祥模様です。
幸せ・喜び・美しさなどの意味があり、古くから縁起がいいものとされ、
特に女性の飾り模様として広く愛用されていました。
鳥は幸せに長生き、夫婦の仲良し、子孫繁栄を願う気持ちがこめられていて古くから衣食住すべての生活全般に
よく使われている縁起のいいものです。
セミ
セミは木から新鮮な空気と露を食べていくため、上品な心構えを持っていると考えられています。
また、セミは自分でいくつかの他の形態に変身するので、不死と再生の意味があり、
古くから女性の衣装を飾る装身具や生活小道具の装飾模様などに多く使われてきました。
魚は古くから出世や栄転の意味があり、
男性や子供の衣装を飾る装身具や生活小道具の装飾模様などに多く使われてきました。
<伝統色&伝統模様のポジャギ作品>
五方色ポジャギ&針山

五方色ポジャギ&針山

コウモリ飾り

コウモリ飾り

蓮の葉ポジャギ

蓮の葉ポジャギ

ヨイジュムン模様のポジャギ

ヨイジュムン模様の
ポジャギ

蓮花
蓮は泥の中で浄化作用をする花で清潔を象徴し古くから縁起が良いとされ様々な伝統工芸品に使われている
伝統模様の一つです。
牡丹
牡丹は花の王者とも言われ繁栄や長寿、美と幸福の象徴として、
広く愛されてきた花で、絵、刺繍、工芸品などによく使われました。
柘榴
赤い実の中に光る種がぎっしりと入っていて多産を象徴します。
ぶどうやカボチャも同様に多産を象徴します。
長寿を象徴し、人間の長生きを祝う事に欠かせない果物です。
十長生
鶴、鹿、亀、日、雲、石、水、松、竹、霊芝の10種の物象を集めて長寿を願う不老長生の思想のことをいいます。
長生きしたり、病気にならない十の自然物を十長生と呼び、詩文や刺繍や絵画、模様や形にして生活に趣きや
彩りを添えてきました。
如意珠紋(ヨイジュムン)
仏教用語ですべての願いを叶えてくれると言う縁起の良い伝統紋様の一つであります。
クェブル
クェブルとは、蓮の老根に生じる実のことで三角形の尖った角が三災(水・火・風)から身を守るとして
古くからクェブルノリゲ(飾り物)を作って身につけてきた装飾品です。